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繰り返しの先にある心地よさ──tofubeats「ON & ON feat.Neibiss」を解説


#2022新曲#tofubeats#ダンスミュージック#曲紹介

こんにちは!音文学運営管理人の池ちゃんです。ボカコレ2025冬のリコメンド記事の連載が終わりましたので、ここからは私が気に入って聴いている音楽を厳選して紹介させていただきます!これも偶然で音文学を立ち上げるタイミングと、tofubeatsさんが新曲を出されたタイミングが被っており、これも何かのご縁かなと思い紹介させていただきます!

ちなみに、ボカコレ2025冬レコメンド特設サイトはこちらからどうぞ。

公式MVのご紹介

まずは、公式のミュージックビデオを共有させていただきます!

ループするビートの魔力

「ON & ON」は元々ループ・繰り返しという意味がありますが、そのタイトル通り、曲調がどこまでも続いていくような聞き心地の良いループ感が特徴的な楽曲です。
tofubeatsさんの持ち味であるシンプルでありながらも洗練されたビートに、Neibissさんの軽快なラップが重なって、何度でもリピート再生をして聴きたくなる中毒性を生み出していると考えられます。

イントロから鳴り続けるシンセサイザーのフレーズと、グルーヴ感のあるドラム(というよりかはリズムマシン)が楽曲全体を支えていて、tofubeatsさんの歌メロディとNeibissさんのラップが自由に踊るように展開されていく構成。この反復的音楽の美学こそが、「ON & ON」の持つ魅力の一つだと言えます。反復的美学としては70sに世界を席巻したYMOとも重なると思います。

tofubeatsさんとNeibissさんが生み出す軽やかな空気感

この曲の特徴としては、ビートだけではなく、tofubeatsさんとNeibissさんによる絶妙な掛け合いにもあります。tofubeatsさん自身の音楽スタイルは、クラブミュージックとJ-POPを混ぜ合わせたような、間を行き来するような独自のバランスを持っていると思いますが、Neibissさんのラップが加わる事によって、曲の緊張感やテンションがリラックスした雰囲気となり心地よい浮遊感が生まれていると考えられます。

歌詞の内容については、クラブなどの「ダンスフロアはこんなにも楽しいんだぜ!」という内容を主題に置きつつも、

いつでもやってるfreeに 適当にダンスして行こうよ 恥ずかしがってちゃ no no 意味なくやってる堂々 またやりたくなったらどうぞ

という歌詞からも分かる通り、肩の力を抜いて毎日を過ごして行こうぜというニュアンスが取れると思います。

狙っているのかは分かりませんが「no no」という歌詞は反転すると「on on」になるので意図的に歌詞に「no no」という歌詞を入れた可能性もあると私は考えています。このような歌詞なので、日常の延長線上にある音楽として、生活のBGMとしても、じっくり聴きこむ音楽としても機能する一曲だなと思いました。

ループする音楽と「続いていく」感覚

「ON & ON」というタイトルが象徴するように、この楽曲は終わりが見えないサイクルを感じさせます。例えばYouTubeやSpotifyでループ再生にしていたとしても何の違和感もなくスッと入って来ると思います。

理由としては、クラブミュージックにおけるミニマルな反復の心地よさと、現代では当たり前となった音楽サブスクリプションサービスのプレイリスト文化にフィットする聴きやすさが融合した楽曲だからだと思います。

何気ない日常の中で、ふとした瞬間に流れて欲しい。そんなtofubeatsさんらしさが詰まった「ON & ON feat. Neibiss」を是非、あなたの日々聴いているサウンドトラックに追加してみてはいかがでしょうか。

tofubeatsさんの公式WEBサイトはこちらからどうぞ。

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